第191回 無心でネタを樂しみました

 行つてきまーす。

                  • -

 行つて來ました。

 お客樣の熱氣は最高の激勵となりました。
 
 千太師「貍賽」。マクラからお客樣のお心鷲掴みのご機嫌伺ひ。その樣は、例へば走らんサイコロが部屋の端へ走つていく下りで、お客樣全員のお顏が指さす方向に向いて波打つたのから見て取れました。全員が博打場に出席してゐるやうな一體感。樂しみました。
 粹花師「寄合酒」。僕はこの方の舞臺を初めて見ました。お稽古のお話は聞かせて頂いてましたが、日々の積み重ねはものすごく、そでゝ見てゐると外見的ノーミス。繰れに繰れてはりました。人物がバシッとはまつてゝお客樣、樂屋みな爆笑。會社の重役がこのクヲリティーにまで時間を割いてゐることを感じサブイボびし/\。
 兩師の完全なる暖機運轉の完了した素晴らしい状態の中へ突入。お客樣とネタ自體を樂しみながら、平常な心でオチまで歩んで行けたことは本當にありがたいこと。お客樣に感謝。
 終演後、客席におられた6丸師が樂屋にいらつしやり「笑太郎、ワシも出るー」と。舞力師、笑都師樂屋見舞。
 打ち上げ。堺東の街に繰り出し「どこへ行く?」つて話になり、551蓬莱へ。これは先週の打ち上げのパンチャン551蓬莱のパロディーです。
 「またかいなー」と大喜び。40才から59才までみんなアホ顏。豚まんをソースでほをばり、紹興酒5年物を4、5本か。呑んで難波へ。
 難波では法事あけで晝から呑んでた笑鬼師が迎撃。笑鬼師のご案内で2軒目、ゲラ/\笑つてヒーヒー言ふて代河岸。
 3軒目、舞力師行き付けの美しいお姉さんの店。こゝで笑鬼師が轟沈、昏睡。叩きお起こし申し上げて解散。
 皆にお禮申し上げて歸宅。キチッと記憶は全編あるのに、カバンから紹興酒が一本出てきた。これ一つの不思議。
 
【陣中日誌兼戰鬪詳報】朝、中華風鳥ガラスープお鬻。打ち上げ。蓬莱の豚まんから結構食ひ物腹に入れての飮酒。サラダとかお野菜が多くて健康的。紹興酒、燒酎をホンたしなむ程度に爆飮。