第168回 叩き臺「甲四 加工ご飯」を巡る最新状況

 加工飯とは白飯を再加熱して調理するものである。この再加熱と調理がないと加工飯には含まない。再加熱は單なる湯通し、マイクロウエーブレンジ、蒸し器等は含まず、別途瓦斯石炭や薪等の火焔等(IHを含む)を用ゐて行ふものであることが必要である。
 さて、調理には油脂を再加熱の媒介とするものと、水をそれにするものがある。おそらく世界には直に火焔でご飯を焙る料理もあるのだらうが想定ができない。
 油脂を媒介とするものにはチャーハン、チキンライス、そばメシ等が代表的だ。掛け物が發生する場合はご飯の状態に着目して分類すれば誤りを排除することができる。オムライスを例に取ると、從來「薄燒卵の掛けご飯」か「加工ご飯」かで論爭(所謂「ピラカレ論爭」)があつたが、近時、内容物のチキンライスに着目して、加工ご飯に分類する論者が亂立し、この説を引用する例も少なくない(高野,2007)。同樣に水を媒介とするものは、雜炊、をぢや等がある。
 「水媒介再加熱論爭」は、本誌上において京都學派から茶漬を例に論難を突き付けられたが(大山田,2007)、現在、茶漬は「掛けご飯」に分類され(ウイグル大學,2007)、その結果、京都學派は屋敷に火を放ち自決した。
 
【陣中日誌兼戰鬪詳報】朝、マギーブイヨン炊き込みご飯(具無し)。晝、練習會直前に吉野屋の牛丼並(寫眞なし)。夜、練習會の後、居酒屋大根サラダ秀逸、のちワインの店、生ハムと。