第82回 生涯、テレビと名の付くものを持つか、持たんか、土日に決まる

 靜かだ…。ジョンは次の大型ゴミの日に出棺の豫定だ。
 歸宅して飯、娘とお繪描き、家族で團欒、お風呂上がりのおみかん、仕上げ磨き、繪本讀み、寢かし付け、隱れ白クマ…。一連の作業が「無音」のうちに進む。靜寂に包まれてゐる。
 當然、家族との會話にも本腰が入る。子供らもしつかりと構つてやれる氣がする。
 今まで妻は子らが寢る八時半から寢るまでは消す傾向にあつたが、僕は古館、筑紫、クリス、wbsを點けつ放しのザッピングし放題だつた。
 新鮮だ。この感覺は何かに似てゐる。…さう、煙草を止めて纖細になつた舌と味覺の關係…。
 テレビに失望してゐたのは皆さんと同じだ。得體の知れぬ力が觸れさせない部分をネットで補完して、何を隱したがつてゐるかを探す隱れんぼだ。
 もうネットだけでいゝと思ふんだが、『ゐないゐないバー』が見れないとまつ梨がうるさくて困る。
 
【陣中日誌】

朝、辛抱。
晝、マグロ丼うどんセット