第51回 久しぶり

 實に久しぶりだ。結婚式が周邊からなくなつて最近、禮服は黒ネクタイばかりであつた。
 15時30分からサンモで大喜利稽古。戀$君は2時半から來て既に醉ふてゐる。實に熱心な奴だ。
 皆でホローつと醉ふて稽古完了。仕込み完全。現地へ出發。
 到着。18時30分、嚴かに式典擧行。讚美歌絶唱。醉ひも醒めて少し酒疲れ。
 G風君が出番を確認してくる。
 「たゝた、大變です!」(青い顏)
 ははは、大層な奴だ。何が大變だ。聞くと乾杯の後、1番手。
 あああああアホな。たゝ大變だ。(青い顏)大喜利をなんと心得る。餘興ぞ、お遊びぞ。
 「仕方あるまい」
 テンションを上げやうと皆で試みる。式と宴の境目の待合室。
 「ジャンジャン持つてきて下さい」
 かくて私逹の應接室のテーブルは、空きグラスが囘收できぬほど並び立つ。
 「ほろーろきらねー(ホローと來たねー)」
 萬丸君ははしゃぎ、烏龍君は目が坐つた。都二驅君は女店員を口説き、あかね君、つみき君も頬を染め、さらだ君は久々の大喜利に動搖して半無き。
 「よし、行かう」
 宴の會場に入場。坐つてみて驚いた。
 「あかん、主賓席だ」
 なぜだ!どういふ扱ひだ。僕は飜弄された。主賓だ。その人間が4文字作文、けつこんの「ん」で、
 「んゝ人のお子さまを産みますぅー」のお答へ。特に「んゝ」を聲裏返して、指噛み女型の振り付き…。これを主賓としての威嚴を兼ね備えたまゝ やり遂げねばならぬのか。
 頭を抱へた。今まで作つたどんな人物よりも難しい。
 「えい、まゝよ」
 結果的に、メンバーとお客樣のお陰で、お喜びいたゞいて、出番の任務遂行ができた。
 大いに飮み直した。
 桐生君、さをりさん、おめでたう。
 
【陣中日誌】

朝 さうめんと妻實家製の野菜炒め
夕 サンモにて程良く飮む(NoPics)
夜 宴