第39回 日月二日分合併特大號

 實家へ行くと、親父が作つた野菜をイヤといふほど持たされる。
 大根、カブ、水菜、白菜、薩摩芋など。すべて親父の自画自贊付きだ。
 大體、日本國中、野菜は同じやうな時期にできる。妻の實家岩國からも段ボール箱で義理父製の野菜が屆く。品目もほとんど同じだ。
 かくて我が家の臺所は野菜の洪水となる。消費するのに慌てふためくのだ。
 子供たち幼兒の口はほとんどアテにならない。襃めて宥めスカして食はしても私の二ホウバリくらゐだらうか。
 この時期、食卓から肉類が消える。食つてる場合ぢやなくなるんだ。だから油脂分が不足する。干からびるやうな心持ちになる。
 コンビニでふと氣付くと、コンビーフの罐詰めを握つてたりする自分に、生物のサーモシタシス(恒常性)を感じる收穫の秋だ。
 
【日曜の陣中日誌】

朝 昨夜の一人小鍋にうどん、のちまつ梨が五月蠅いので雜炊
晝 大根菜飯を炊いてお握りを握つて住吉大社參詣、住吉公園
夜 大根サラダ、コロッケ(ミンチなし)、カブの鹽漬け、燒酎生、栗豆ご飯

【月曜の陣中日誌】

朝 コーンクリームスープ
晝 マーボーラーメン(大)、ライス
夜 中華、のち天神プロップ。