第245回 的

 女の方には解るまい。便所の小便こぼれ、撒き散らし防止には、二つの方法があると思ふ。
 一に注意喚起の文言による場合。樣々な文言がある。「諸君!一歩前へ!」や、朝顏と露の雫系の五七調の名文句がある。(誰か例句を!)
 二に標的設置法。サンポール玉(パラジクロルベンゼン?かなんかの玉)があれば、それを溶かすべく、一滴たりとも無駄にはしない心持ちで集中して排尿する。
 どこの便所か覺えてない。丁度、小便があたるとこら邊りにシールかタイルでダーツの的の繪(直徑2センチ程)が貼り付けてあるのを見た。
 鬪爭心の昂揚により全彈命中。必死で搾り出しわが膀胱は裏返り、心の小便器は玉と碎け散つた(やうに見える位に頑張つた)。
 
 下品な話で失禮した。
 
【陣中日誌兼戰鬪詳報】
朝、形のない飯塊、ハム、味噌汁。
午前、月曜定例打ち合はせ、天理物件簡易測量。
晝、天理にてサイカラーメンと炒飯。
午後、コンビニ用地擔當と打ち合はせ、郡山近隣協議、仕立て屋さんと面會。
仕立て屋さんと蟲養ひに葱トロ丼(大)、あと喫茶にてアイスコーヒー。
折角奈良まで來たんだから、先づはおでんで一獻をG風と、その後立ち飮みで彼と今の僕がダメな所を話し合ふ。
友在り、於て遠方に。また樂しからずや。あー、金ないわ。醉ゐました。