第217回 母の日

 妻が豫備校と圖書館らしいので、自宅の片付け掃除、洗ひ物、子等の飯は任しとけと宣言し妻を見送る。
 朝は、子等パン。ワシは豚と野菜の炒めものに熱い白鬻をかけて、大根菜の漬物と。馬車馬のやうに洗ひ物とダイソンをやつゝけると、晝。
 ニンニクをたつぷり使つて玉葱、ミンチ、ホールトマト、マッシュ、バジルの極薄味おソースに、鹽強めにゆがゐたパスタを絡めて大皿に。付け合はせはジャガ芋の小粒なのをチンして鹽で食ふ。娘一、一、でワシが三の割合で完食。
 一服して住吉公園に自轉車二臺で行く。砂場遊び、紙芝居なんかを見て、晩飯のお買ひ物へ。
 カシワ屋で腿照燒き、胸照燒きを買ひ、自宅に着いた頃、妻のご歸還。
 四人で豆の筋取りした奴をゆがゐてカニカマとのサラダ。竹の子の炊いたん、大根菜の漬物。そしてカシワ、酒一合、白鬻(米から炊く)。
 妻から、娘二人が幼兒の癖に想像を絶するニンニク臭を放つてるとクレームが。 僕は力なく「ビバ!イターリア」と呟いた。
 
【陣中日誌兼戰鬪詳報】

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