第103回 クヱ鍋明け

 外資系にゴチになつた。
 クヱなんてほとんど食はなかつた。齒痛をおさへるのに、日本酒を立て續けにやつた。
 三合で麻痺した。六合ほど飮んで、二軒目は危ないと判斷したので、次は歸つた。
 泥醉ひしてゐた。あまり覺えてないんだが、泥醉ひ状態の笑鬼の小父貴から電話があつたことだけ覺えてる。
 「今、ベロ/\で譯が解らんのや。知らん驛で降りたんだが、お前、こゝ、一體、どこの驛やと思ふ?」
 知らんがな。
 思ひ出した。一八兄から、來舞兄から、かつて全く同じ内容の電話を頂いたことがある。言葉も寸分たがわぬ。一八兄は滋賀で、來舞兄は生駒かどつか遠いとこだつたと思ふ。
 小父貴はどこだつたのか。夜中、もう一度電話したら、自宅に着いてはつたやうだ。小母貴に怒られてはつた。ハハヽ。みんな熱心やなあ。
 齒醫者に向かふ途中だ。
 
 (後の世の注 : この日、ノートパソコンを忘れて、当時のデータは散逸した)
 
【陣中日誌】

朝、白鬻。
晝、サンマルコのオムライス(デミグラソース味)。
おやつ、白鬻、ちりめんぢやこ(寫眞省略)。
夜、芋茶鬻。